葡萄(ぶどう)の選び方はどうやって選ぶの?
買うときに気をつけることや名前の由来・種なしジベ処理について書いています。
管理人の実家は葡萄農家です。
ですのでどのように育てられて店頭に並ぶのかがわかっています。
大事に大事に育てられた葡萄。
どうして種がないのか?にも触れたいと思います。
ぶどうの選び方・買うときに気をつけること
軸は新鮮な状態かどうかを見てみよう!
ぶどうの軸を見たことがありますか?
新鮮なぶどうは、軸の先端があまり茶色くなっていません。
切った直後のぶどうは、まだ切り口が新鮮で緑色のままなんですよ。
ですので、なるべくぶどうのふさが付いている軸の先端が
「黒ずんでいないもの」を選んでみましょう。
その方が新鮮なぶどうと言えます。
新鮮な方が美味しいのでじっくりみてくださいね。
ぶどうの房の色はどんな色がいいの?
ぶどうの房の色は、少し素人には難しいのですが、その種類ごとに違います。
例えば、巨峰だったら青紫色なのですが、その色があまり赤っぽくないほうが甘くて美味しいです。
色がのっているほうが甘いのは、他の果物もそうだと思いますが、
特にぶどうはそれが顕著に現れます。
ですから、あまり薄い色のぶどうや赤い色のぶどうよりも、色の濃い、きちんとしている房を選ぶと良いでしょう。
同じ木からなるぶどうでも、形や色は様々です。
ぶどうを出荷するときには、担当の検査員が判断して等階級が決まります。
等階級はロボットでなくて人間の目で判断しています。
等階級が下がってしまうと値段も下がるので、階級をあげるためにも丹精込めて1房1房大事に育てられているんですよ^^
- きちんと粒がそろっているか
- だらんとしていないか←だら~っとしているぶどうはダラといって階級が落ちてしまいます。
- 特に1房に実がきちんとついていて、色がのっているぶどうが高く評価されています。
店頭に並ぶぶどうはもともと検査をされて評価を受けたぶどうなのでそこまで悪い形のぶどうはないですが、実際にぶどうを育てていると様々な形のぶどうが出てきます。
木が弱ってしまうとうまく育たなかったりと、農家は試行錯誤しながら立派なぶどうに育て上げているのです。
ゲームでモンスターを育てているイメージを考えてもらえたら分かりやすいかもしれません。
ぶどうの表面に白っぽいものがついているものを選ぶ
ぶどうの表面をよくよく見てみると、うっすらと白っぽい感じのものがあるぶどうがあると思います。
少し判断が難しいかもしれないのですが、この白っぽい粉はぶどうが新鮮な証拠なんですよ。
なので白っぽい粉がついていたら積極的に選んでもらいたいと思います。
良く農薬と間違えられるようですが、農薬とは違います。
農薬であればもっとべったりとつくはずです。
JAグループ福岡のHPにわかりやすく載っていたので参考にしてみてください
ぶどうという漢字は葡萄と書きます。その由来はなに?
ぶどうという漢字は少し難しいのですが、「葡萄」と書きますね。
その由来は、ペルシャ語から来ているようですよ。
古代の人々は「ブーダウ」と言っていたようで、それが日本に渡った時にブドウと呼ばれるようになったようですよ。
ぶどうがおいしく食べられる所は?
ぶどうと言えば、フルーツ王国の山梨県が有名ですね。
山梨県にはぶどうの畑が一面に広がっており、甲府盆地と呼ばれるところもあります。
山々に囲まれた自然の中で育つぶどうはさぞかし甘みがあり美味しいことでしょう。
ぶどうが美味しく食べられる、ぶどう狩りが出来る所の情報についてはこちらをご覧ください。
種なしブドウはどうして種がないの?
ふつう、果物って種がありますよね。
でも、売られているほとんどのぶどうには種が無いですよね。
コレ、どうしてか知っていますか?
それは、農家の人たちがひと房ひと房、あることをしているからなんですよ。
その「あること」というのは、
「ジベつけ」と言います。(ジベレリンという薬をつけることです。)
ジベという薬をぶどうにぬらなければ、ブドウは種があるままの状態で出来上がってしまうんです。
種類によっても違いますが、例えば小さい粒のブドウ「デラウエア」では、ジベつけの時期を2回にわけてつけます。
やり方は、ジベの薬をカップ(透明のプラスチック製で、メモリが入っていて専用のカップがあります)に入れて、それをひと房ひと房、ぶどうに染み込ませて行くのです。
この作業は手を上にあげて行う作業ですから、筋肉痛になる位大変な作業なんですよ。
上を向いたまま、同じ姿勢を保たなければなりませんから、
農家の皆さんは達者でなければ行えない作業ですね。
それと同時にぶどうが出来上がる過程で忙しくなると、
猫の手も借りたいくらいの人手を必要とします。
果物を作るということは、人手も必要ですし繁忙期(はんぼうき)と閑散期(かんさんき)がありますから、忙しい時期は本当に忙しいんですよね。
まるでサラリーマンが仕事が終わらなくて毎日残業それでも終わらない、と言う状況と似ています。
特にジベつけは、なっているぶどう全てにつけなければなりませんから沢山の時間と労力を必要とします。
まだ今の段階では日本のほとんどどのぶどう農家さんはこの作業を機械で行っていませんので大変なんです。
外国では農薬を巻くのにもヘリコプターで巻いたりと規模が違いますから、
外国産のぶどうとはまた違った作り方になっています。
ひと房ひと房丹精込めて作られたぶどうですから、あんなに甘くて美味しいんですよね。
もし、ぶどうに種が入っていたらどう思いますか?
きっと食べづらいことと思います。
それだけ時間を費やして作られているんですよ。
ジベレリンを発見したのは昭和13年のことで、稲の病菌毒素から発見したそうです。
代表人物に、東京大学の「藪田貞治郎」(やぶたていじろう)教授や
総督府農事試験場の「黒沢英一」(くろさわえいいち)技師があげられます。
まとめ
スーパーで売られているあのぶどうは
実はかなりの時間と労力を要しているんですよ。
農家の人に感謝していただくことが大切ですね。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m